ゼロ年代研究会

長いゼロ年代(1995〜2011)の社会・文化を研究します。

【調査協力のお願い】「検証――葉鍵世代」

【調査協力のお願い】

 

ゼロ年代研究会では「検証――葉鍵世代」と題し、1990年代後半から2000年代初頭にかけて、美少女ゲームが当時の消費者にどのように受容されていたのかについて調査を実施します。

 

2000年代は東浩紀を中心としてオタク系サブカルチャーについての批評が盛り上がった時代でした。中でも「美少女ゲーム」は東浩紀が『美少女ゲームの臨界点』という批評同人誌を作るほどに注目されたジャンルでした。

 

現代になって、”セカイ系同人誌”『ferne』や坂上秋成『Keyの軌跡』の発行(また、それに呼応する形で『東映版Keyの軌跡』という批評同人誌も発刊されている)など、批評シーンで再びゼロ年代のオタク系サブカルチャー批評が注目されています。われわれ、ゼロ年代研究会もその流れの中に位置づけることができるでしょう。

 

批評シーンだけではありません。『ONE~輝く季節へ~』のリメイク版の制作が今になって発表されるなど、当時を知らない若い世代の間で当時のオタク系サブカルチャーについての関心が高まっていることは注目されるべきでしょう。

 

しかし、「ゼロ年代」について語ろうとするわれわれは、実際に当時、そうした作品がどのように受容されて、消費されてきたのか、わからないまま語るほかありません。我々だけではなく、当時のオタク文化について今語ろうとしている人の中にも同じ問題を抱えている人は多いのではないでしょうか。

 

そこで今回、我々は、2000年前後をターゲットに、当時美少女ゲームがどのように受容・消費されていたのか、そして、当時の消費者にとって美少女ゲームをプレイするという体験はどのような意味を持っていたのか調査します。

 

参照する資料は以下のようなものを考えています。


・当時のテキストサイト
・当時の掲示
・当時美少女ゲームを追いかけていた方へのインタビュー

 

以下のような方がおりましたらDMいただきたいです。

 

・当時美少女ゲームを追いかけていた人でインタビューを引き受けてくださる方
・当時の美少女ゲームについて感想などを発信していたテキストサイトについて何か知っておられる方

(URLさえわかればInternet Archiveで内容を閲覧することができます)

 

インタビューの実施、その他データの収集、データの分析・考察、発表原稿の執筆などの調査の主要な部分は、ちろきしん(@taikai_sha)が務めます。
11月の文学フリマで頒布する会誌第二号で調査結果について発表する予定です。

 

なお、インタビュー調査の詳細については下記に記しています。調査にご協力いただける方はお読みいただければ幸いです。

 

何卒よろしくお願いいたします。

 

ゼロ年代研究会

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

インタビュー調査についての詳細

 

さて、質問についてですが、下記のことを主にお聞きしたいと考えております。

 

美少女ゲームに触れるようになったきっかけ
・2000年前後当時美少女ゲームについて話していたコミュニティについて
美少女ゲーム体験が人生にとってどんな意味を持ったか


インタビュー時間について

1時間〜2時間を予定しております。

 

録音について

もし可能であれば録音させていただきたいです。録音が不可能な場合はメモを取ることを許していただければ幸いです。

 

お話について


お答えに差し障る質問には回答いただかなくても構いません。また、お答えいただいた内容は後から撤回していただくことや、途中でインタビューを辞退していただくことも可能です。

 

プライバシーについて


お聞きした内容は文字化し、ゼロ年代研究会会誌『リフレイン』vol.2に寄稿する文章にて使用させていただきます。その際には匿名化および大意を損なわない範囲での改変を加えることで、個人を特定できないよう配慮いたします。得られたデータはセキュリティ対策を実施した上で電子データとして保存します。また、お話を利用した箇所については逐一公開前に公開してよい内容かどうか確認させていただきます。